須原魚のゆりかご水田協議会 【活動の概要】 われわれプロジェクトでは、琵琶湖に近接する立地条件に恵まれ、 堤、安治、菖蒲、吉川、須原の水田と湖をつなぐ魚道を整備し 琵琶湖~幹線排水路~支線排水路を通ってコイ、フナなどの 魚が産卵、繁殖できる環境を再生させる活動をしております。 昔の排水路は田んぼと川の水面が一致しており、田んぼは 魚にとって絶好の産卵場所でした。しかしながら、今は圃場整備 によって田んぼと排水路の高低差が2m近くになり、魚たちは田んぼ に入りにくくなりました。 そこで、排水路に堰板、土のうを使用し階段状に堰上げ、魚道を設置し、田んぼと排水路の水面の高さを一致させ、遡上・産卵できるよう魚にとってやさしい環境を整えました。このような取組みをすることにより、かつての琵琶湖周辺の田んぼでごく当たり前に見られた、魚たち(フナ、ナマズ、コイ、ドジョウ、メダカ)が田んぼにやって来て、産卵・成育し中ぼし時期に琵琶湖に戻っていきます。
【主な活動の内容】 平成21年度より魚のゆりかご水田してのオーナー制を一般 公募し、より多くの方に参加願い、又、昨今機械化農業が 進むなかで、めったいに田んぼにこない若いお父さん、 お母さんが子供達と一緒に参加願うなかで、若い人達との 交流も増え、地域の活性化を図り、魚が繁殖する豊かな 水田を守り、数多くの生物の命を育むことによって、魚、人、田んぼ、 琵琶湖とともに共生し、それぞれにやさしい環境づくりを目指していきたい ①魚道の設置 ②田植え体験及び交流会
③魚つかみ大会~産卵~生育~観察会(学習会) ④稲刈り体験及び交流会 【ゆりかご水田の活動効果 】 五方によし ① 生き物によし 魚のゆりかご水田はプランクトンが豊富で外来魚がいないため 稚魚の生育に適した環境です。 ② 子供によし 田んぼに魚がいることで、子供たちも田んぼに興味をもつよう になります。 ③ 地域によし 魚道作りや観察会など、多くの人が田んぼに訪れるようになり、 人と人との交流が生まれ、人々のにぎわいが戻りました。 ④ 琵琶湖によし 魚道で排水路の水位を堰上げることにより、田んぼの濁水を抑 えることもできます。 ⑤ 農家によし 「魚のゆりかご水田米」として付加価値の高い米を生産し、 ブランド化を目指します。
【今後の目標】 この取組みを継続、安定させる為には、環境と経済が両立させることが重要であると考えています。その為には化学肥料を50%以下に抑え、農薬は魚毒性の一番低いのを使用し、安全な魚のゆりかご水田米を消費者の方に提供し、ブランド化をめざし、地域が活性化する農業経営として成立させたいと思っております。
【魚のゆりかご水田米の販売】 このようなすばらしい自然環境のなかで、田んぼで育てられた、安全で安心なお米 [魚のゆりかご水田米] です。是非、一度ご賞味頂き、下記へご一報頂ければ、幸いです。
須原魚のゆりかご水田協議会 TEL・FAX:077-589-2701 携帯番号 090-9214-0055 e-mail:ayao@hori55.com |